遺跡発掘の仕事って?

遺跡発掘の仕事って、テレビ番組や新聞などで見かけるような、土の中にある遺構や遺物をきれいにきれいに細かく掘りだし、当時の面影を甦らせ、遥か昔に思いを馳せる…
そんな繊細かつ浪漫あふれるイメージがあるかと思います。
実際は、どんな仕事なのか少し紹介したいと思います。

意外と肉体労働!

現場を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、重機が入り、見た目どおり工事現場です。
掘り下げるのに大体は機械で掘れますが、細かい所は当然、人の手で掘り下げます。
場合によっては、3mも4mもスコップ1本で掘る事もあったりします。
そして、遺構や遺物が出たら、それを壊さぬよう考えながら、細やかに作業する繊細さも必要です。
そんな肉体労働・頭脳労働が伴う作業です。
また、炎天下の中や凍える寒さの中での作業なので、はっきり言って土まみれ、汗まみれの体力勝負の仕事です。

大事な仕事、記録をとる!

掘削作業をして遺構や遺物を検出した後、もっとも重要な仕事、記録をとる作業になります。
遺構の写真撮影・測量・土壌層位などの図面作成を行ないます。
遺物は洗浄後、注記・接合を行い、実測・デジタルトレースなど一点一点細かく記録を残します。
掘りだした遺跡を現状のまま残す事は稀で、多くは埋め戻してしまいます。
間違えてしまうと後世まで記録は残るため、正確さや整合性を要求される仕事です。
発掘調査とは文字通り調査ですから、これが最も重要な仕事なのです。

それでも浪漫ある仕事です。

「体力ないし、器用じゃないし、この仕事は向いてないかな…」

そんな風に思うかもしれませんが、発掘調査の仕事で一番大事
なのは、遺跡や考古学が好きだという事に限るとおもいます。
好きだからこそ遺跡を壊さずに掘る事の重大さや、記録に残すことの意味を理解できないと思うからです。
汗水流して掘って、遺構や遺物が出てきた時の感動や喜び、とても大変で辛い現場でも終わった時の寂しさと達成感は、その想いがなければ、味わえないでしょう。

「きついし、大変だけど楽しいかも!」

そう思える仕事です。